ふくはうち おにもうち

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時おりのあたたかな陽気、コートをおいて身軽にさんぽ。
先週末は下鴨神社を流れる小川で、枯葉を浮かべてあそんだ。外遊びの楽しい季節がやってくる。節分をはさみ、春の訪れをここそこに感じた。かと思いきや、東京でも雪。まだもうすこしは寒い季節はつづきそうだ。

2月3日日曜日、節分。

我が家では近くのカミサマのところへ行こう!と、気になりながらも足を運べていなかった狸谷山不動尊の節分会にいくことにした。
京都左京区中北部、一乗寺下り松を東へ。登ること、上ること!2歳手前の娘もよいしょよいしょと250段の階段を上がった。ふりかえると左京区が一望、しんとした山の空気に、ひっそりと、そしてわらわらとおわしますお狸さんたち。これはいいとこに来れたなあ。

節分会は、かっこいい!のひとこと。お堂の奥で焚かれた炎、ドンドン鳴り響く和太鼓、それとともに唱えられたご真言が絶妙。美しく、心地よい。年男年女、山伏に扮した御坊様による豆まきは、ご縁(五円)入りやくじ入りの豆が宙を舞い、皆、我を忘れて群がった。
ふと空を見上げると、透きとおった青い空。ヘビの神様やトイレの神様にもお参りをしながら、
気持ち良かったねえ!と山を降りた。”新年”を迎えるにあたって、なんとも心地よいものだった。

夜、「鬼もウチ」のところもあるんだよねーと夫。
そしてなにやらごそごそとだしてきたのが紙芝居「ふくはうち おにもうち」(藤田勝治 脚本・画 童心社) だった。

初めて目にした紙芝居に、娘は「なに?ほん?ビビ(てれび)?ほん?)」と、おはなしよりもそっちが気になる。近づいて触ったり、とたぱたとじぶんの好きな本をもってきたり、そわそわしながら聞いていた。

「節分といえば豆まき」とは誰でも言えそうだが、その由来となると、はて?…当のわたしもそのひとり。地域、信仰、宗教によってもさまざまだろうが、こうして絵本や紙芝居を見ながら、昼間の炎を思い出しながら、ぼんやりと昔を思ってみるのはいい。
今日をこうして迎えられたこと、過ごせたこと、そして明日があることに感謝して、モゾモゾとふとんにもぐった。

(あ)

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